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2008.12.09
仏教コピーライター。
以前上野駅で、JRのポスターに釘付けになりました。
確か、北陸方面への観光PRのキャンペーン広告でした。
寺で坐禅を組む若い女性のビジュアルに
一行のコピーが控え目に書かれておりました。
ダイエットに成功しても、頭の中までは絞れない。
「まいったなぁ〜」というのが正直な感想。
本来は寺の住職や僧侶が、若い世代に対してこういうアプローチをしなきゃならんのですが、先にしてやられてしまった訳です。美しい写真、計算され凝縮された一行のコトバ。
プロの広告屋の仕事、特に、たったの一行でココロを鷲づかみにするコピーライターの偉大さに、手を合わせたいぐらいでした。
(駅でポスターに手を合わせる僧侶がいたら職質されると思いますが・・・。)
実は、そんな私もコピーライティングの勉強を少々かじっております。
宣伝会議主催の、「コピーライター養成講座」に、半年ほど通った時期があります。
5時に仕事を終えてから、週2で夜間の講座だったので少々疲れましたが、
そこで得たもの、出会った人たちは宝だと思っております。
初回の講義の課題が今でも忘れられないのですが
「双眼鏡をもっと売るためのキャッチコピーを20本書きなさい」
という課題が出たのです。
これを読んでいるアナタなら、どんなコピーを書きますか?
恥ずかしながら、私が書いたコピーは
・倍率10倍、感動100倍。
・舞台の3階席が、S席になる。 ほか、似たようなの18本…。
当時、けっこう自信はあったのですが、評価はボロクソ。
確かに、いま見ると駄目コピー代表みたいなもんです。
納得がいかないので講師の先生に質問に行ったところ、
双眼鏡がよく見えることぐらい小学生でもわかるでしょ。
あなたのコピーはその事しか表現できていません。
コピーを20本書けと言われたら
20人の別々の人間を想像するんですよ。
20通りの双眼鏡の使い道を考えるんですよ。
まず、他の受講生の良いコピーを参考にしてください。 と言われました。凹。
改めて他の受講生のヤツを見てみたことろ。
・元気になってほしかったら、敬老の日は、花束よりも「双眼鏡」です。
・モナリザの谷間が見えた。
・向かい合わずに、子供と話をしませんか。
・出不精な夫にプレゼントしよう。
やっぱり、いいコピーというのは、使うシチュエーションと
使う人間に対してダイレクトに表現されているものばかり。
しかも、行動を促すチカラがある。(2番目は別か)
この日から、私のコピー人生にメラメラと火がつきました。
思うのですが、キリストにせよ、ブッダにせよ、歴代の名僧にせよ、
宗教者の言葉というのは、簡潔にして深淵、顕然にして激甚。
時代を動かす名コピーに通じるものがあるのではないでしょうか。
信仰を実現、実践を促すという点も、商業コピーとの共通項でしょう。
私もよく法話の講評で、「実践の部分が見えない」と言われる事が多々あります。
観念論で終わっては、法話もコピーもダメだという事なんですね。
しかしながら、両者には相容れない部分もあるわけで、
商業コピーというのは大部分が時代と共に移り変わっていくもの。
丸井のギフトのコピーで、
好きだから、あげる。
という名コピーが80年代に一世を風靡しました。
毎日新聞の万能川柳を長く担当されている仲畑貴志さんのコピーです。
当時、贈り物は「好きだからあげる」ものではなく、
お歳暮やお中元などの慣習化した文化でした。
だから、当時のライフスタイルに一石を投じる、世の中を動かすコトバになったのでしょう。
今は「好きだから、あげる」のが当然な時代ですものね。
それに対して、宗教者の言葉というのは、いつの時代でも普遍的な真理であること。
実践が伴わなければ、ただの「ちょっとイイ言葉」で終わってしまうという性格があります。
まことに厳しいことです。
自分の生き方を深めて、表現をしていくこと。
多くの切り口を見つけて、多くの人にホトケの教えを届けること。
仏教コピーライターの修行はまだまだ続きそうであります。
コピーを習うというは、仏道を習うなり。
仏道を習うというは、コピーを習うなり。
最後まで読んでくださって有難うございます。 m(_ _ )m
shunken 合掌
←ランキングに参加しております。お慈悲の応援をお願い申し上げます。
追記
テンプレートを変えて、あちこちいじくり回してみました。ヘッダ部分は、私が現在住んでいる浅草近辺の風景をイラストレーターで加工してみました。びしばし更新してまいります。
おわりに、私にコピーの魅力を教えてくれた曹洞宗僧侶のIさん、広告界で活躍されている講師の方々、たまに会って私と飲んでくださる講座同期の受講生の皆さんに、心より深く感謝申し上げます。さらに合掌。
確か、北陸方面への観光PRのキャンペーン広告でした。
寺で坐禅を組む若い女性のビジュアルに
一行のコピーが控え目に書かれておりました。
ダイエットに成功しても、頭の中までは絞れない。
「まいったなぁ〜」というのが正直な感想。
本来は寺の住職や僧侶が、若い世代に対してこういうアプローチをしなきゃならんのですが、先にしてやられてしまった訳です。美しい写真、計算され凝縮された一行のコトバ。
プロの広告屋の仕事、特に、たったの一行でココロを鷲づかみにするコピーライターの偉大さに、手を合わせたいぐらいでした。
(駅でポスターに手を合わせる僧侶がいたら職質されると思いますが・・・。)
実は、そんな私もコピーライティングの勉強を少々かじっております。
宣伝会議主催の、「コピーライター養成講座」に、半年ほど通った時期があります。
5時に仕事を終えてから、週2で夜間の講座だったので少々疲れましたが、
そこで得たもの、出会った人たちは宝だと思っております。
初回の講義の課題が今でも忘れられないのですが
「双眼鏡をもっと売るためのキャッチコピーを20本書きなさい」
という課題が出たのです。
これを読んでいるアナタなら、どんなコピーを書きますか?
恥ずかしながら、私が書いたコピーは
・倍率10倍、感動100倍。
・舞台の3階席が、S席になる。 ほか、似たようなの18本…。
当時、けっこう自信はあったのですが、評価はボロクソ。
確かに、いま見ると駄目コピー代表みたいなもんです。
納得がいかないので講師の先生に質問に行ったところ、
双眼鏡がよく見えることぐらい小学生でもわかるでしょ。
あなたのコピーはその事しか表現できていません。
コピーを20本書けと言われたら
20人の別々の人間を想像するんですよ。
20通りの双眼鏡の使い道を考えるんですよ。
まず、他の受講生の良いコピーを参考にしてください。 と言われました。凹。
改めて他の受講生のヤツを見てみたことろ。
・元気になってほしかったら、敬老の日は、花束よりも「双眼鏡」です。
・モナリザの谷間が見えた。
・向かい合わずに、子供と話をしませんか。
・出不精な夫にプレゼントしよう。
やっぱり、いいコピーというのは、使うシチュエーションと
使う人間に対してダイレクトに表現されているものばかり。
しかも、行動を促すチカラがある。(2番目は別か)
この日から、私のコピー人生にメラメラと火がつきました。
思うのですが、キリストにせよ、ブッダにせよ、歴代の名僧にせよ、
宗教者の言葉というのは、簡潔にして深淵、顕然にして激甚。
時代を動かす名コピーに通じるものがあるのではないでしょうか。
信仰を実現、実践を促すという点も、商業コピーとの共通項でしょう。
私もよく法話の講評で、「実践の部分が見えない」と言われる事が多々あります。
観念論で終わっては、法話もコピーもダメだという事なんですね。
しかしながら、両者には相容れない部分もあるわけで、
商業コピーというのは大部分が時代と共に移り変わっていくもの。
丸井のギフトのコピーで、
好きだから、あげる。
という名コピーが80年代に一世を風靡しました。
毎日新聞の万能川柳を長く担当されている仲畑貴志さんのコピーです。
当時、贈り物は「好きだからあげる」ものではなく、
お歳暮やお中元などの慣習化した文化でした。
だから、当時のライフスタイルに一石を投じる、世の中を動かすコトバになったのでしょう。
今は「好きだから、あげる」のが当然な時代ですものね。
それに対して、宗教者の言葉というのは、いつの時代でも普遍的な真理であること。
実践が伴わなければ、ただの「ちょっとイイ言葉」で終わってしまうという性格があります。
まことに厳しいことです。
自分の生き方を深めて、表現をしていくこと。
多くの切り口を見つけて、多くの人にホトケの教えを届けること。
仏教コピーライターの修行はまだまだ続きそうであります。
コピーを習うというは、仏道を習うなり。
仏道を習うというは、コピーを習うなり。
最後まで読んでくださって有難うございます。 m(_ _ )m
shunken 合掌
追記
テンプレートを変えて、あちこちいじくり回してみました。ヘッダ部分は、私が現在住んでいる浅草近辺の風景をイラストレーターで加工してみました。びしばし更新してまいります。
おわりに、私にコピーの魅力を教えてくれた曹洞宗僧侶のIさん、広告界で活躍されている講師の方々、たまに会って私と飲んでくださる講座同期の受講生の皆さんに、心より深く感謝申し上げます。さらに合掌。
なべ風呂
あの一回目、ボクもボロクソでした。あれから早一年か。。。
宗教者の言葉も、コピーライターの言葉も、人を動かそうって、人の心理と真理をつく言葉ですね。多分↑こんなことをボクもしたいのかと。
どう生きるか、を考えるようになった僕にとって、コピーライターって職業は、そういう意味でちょうどよいのかも。
宗教者の言葉も、コピーライターの言葉も、人を動かそうって、人の心理と真理をつく言葉ですね。多分↑こんなことをボクもしたいのかと。
どう生きるか、を考えるようになった僕にとって、コピーライターって職業は、そういう意味でちょうどよいのかも。
2008/12/09 Tue 18:33 URL [ Edit ]
Tom
下世話な話で申し訳ありませんが・・・
カメラが好きなTomです。以前に「超望遠レンズ」を買うかどうか悩んでいましたら・・・
店員にこの超望遠レンズは〜「ここから立山の頂上でバァちゃんが小便しているシーンまで克明に写せる」との一言に、「買ったぁ!!」と買ってしまいました(笑)
勿論標高3015mの雲海の上の立山の頂上なんて写せるはずはないのですが・・・・記事の「双眼鏡のコピー」で思い出しましたよ。
これをコピーにするにはさすがに、品の無いコピーになりますが〜ポンと背中を押してくれる言葉ってコピーに向いてますよね。
カメラが好きなTomです。以前に「超望遠レンズ」を買うかどうか悩んでいましたら・・・
店員にこの超望遠レンズは〜「ここから立山の頂上でバァちゃんが小便しているシーンまで克明に写せる」との一言に、「買ったぁ!!」と買ってしまいました(笑)
勿論標高3015mの雲海の上の立山の頂上なんて写せるはずはないのですが・・・・記事の「双眼鏡のコピー」で思い出しましたよ。
これをコピーにするにはさすがに、品の無いコピーになりますが〜ポンと背中を押してくれる言葉ってコピーに向いてますよね。
kodai
Tomさんに同感です。
「真夜中のカラスが写せる」と背中を押されF値の明るいレンズを買ってしまった事がありますよ。
カラスどころか開放で使った事もありませんわ・・・。
「真夜中のカラスが写せる」と背中を押されF値の明るいレンズを買ってしまった事がありますよ。
カラスどころか開放で使った事もありませんわ・・・。
2008/12/11 Thu 00:01 URL [ Edit ]
shunken
■なまさん
今日はなまさんのおかげで美味しい晩御飯にたどりつけました。感謝感謝です。
普遍的な真理。深いですよね。たしか、高校の時の倫理の教科書で見つけて、それ以来大事に覚えているコトバです。
テンプレート、暇があったら更新していきます。(暇じゃないのにいじくってしまうから困るんですけどね〜)
今日はなまさんのおかげで美味しい晩御飯にたどりつけました。感謝感謝です。
普遍的な真理。深いですよね。たしか、高校の時の倫理の教科書で見つけて、それ以来大事に覚えているコトバです。
テンプレート、暇があったら更新していきます。(暇じゃないのにいじくってしまうから困るんですけどね〜)
shunken
■なべ風呂さん
そう、あれから1年以上ですね…。きっとなべさんは今頃、もっともっと先の境地に行ってるんでしょうなぁ。この前、コピーのことを話している表情がイキイキしてまして羨ましかったですよ。
でもほんと、コピーって人からにじみ出るものですね。同感。
そう、あれから1年以上ですね…。きっとなべさんは今頃、もっともっと先の境地に行ってるんでしょうなぁ。この前、コピーのことを話している表情がイキイキしてまして羨ましかったですよ。
でもほんと、コピーって人からにじみ出るものですね。同感。
shunken
■Tomさん
そんな強烈なコピーが…。
それはもう究極の一文ですね。あり得ないことをズバっと言われると、ポーンと背中が押されること、よくあります。
いやいや、クリエイティブな刺激を頂きました!
これからもTomさんの写真を楽しみにしております。
そんな強烈なコピーが…。
それはもう究極の一文ですね。あり得ないことをズバっと言われると、ポーンと背中が押されること、よくあります。
いやいや、クリエイティブな刺激を頂きました!
これからもTomさんの写真を楽しみにしております。
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